言いたいことを確実に伝えるには - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

言いたいことを確実に伝えるには

言いたいことを確実に伝えるには

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。言いたいことを確実に伝えるにはそれなりのテクニックが必要です。 正しい事を言っているはずなのに相手がなぜか納得してくれないことってありますよね。それは伝え方が悪いからです。話が下手だからです。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 だって正しいことを言っているなら分かるだろ。分からないのは相手の理解力がないからだ。たぶんアスペだ。

相手の理解力がない

正しいことを言っているのに相手に伝わらないのは相手に理解力がないから。という理論はある程度正しいです。天邪鬼でなんでも否定しようとする人もいますし単純にバカもいます。

原因を追究して解決することは大事です。じゃあ相手の理解力が原因だとするじゃないですか。 それならまずは相手に国語の授業をしよう。最低でも義務教育レベルのテストで60点取れるように教育しよう。それからもう一度さっき理解できなかったことを説明しよう。

なんてことをやってられるわけが無い。無理です。そもそも勉強で一番大事なのはやる気です。 こっちが国語を教える気満々でも向こうは勉強なんてしたくない。ていうか『国語の勉強しろ』って馬鹿にしてます。

やる気がないと理解しない

そういえばコレも理解しない理由の一つです。『勉強しなさい』というのは子供から大人までほぼ全ての人に当てはまる正しい理論ですが、やる気がないと納得しません。 面倒くさいと否定します。面白くないと否定します。やる意味が無いと否定します。

『勉強しなさい』が正しいことは分かっています。最初から理解しています。理解力はあります。国語は知っています。 でも勉強することのメリットをどんなに力説してもやる気がないと無いと穴を探して否定してきます。

なのでやる気がない人に正しいことを力説しても無駄です。必要なのはやる気を出す方法です。

他人のやる気は引き出せない

さて、やる気がない人に正しいことを力説しても無駄です。というところまで理解できました。必要なのはやる気を出す方法でした。 『勉強しなさい。なぜなら・・・』と説明しても無駄でした。まずは『○○をすればやる気が出ます。なぜなら・・・』という説明をしなければならなかったのだ。

と、思った方もおられることでしょう。私も思いました。ところがどっこい。もうコレ言い切っちゃいます。他人のやる気は引き出せません。 無理だと思う。ダメだ。お手上げです。散々やりました。

お願いしても、ご褒美を上げても、助けを求めても、怒っても、殴っても、将来の展望を説明しても、『毎日ちょっとずつでもやれば慣れる』と言っても、『一緒にやろう』と言っても、 『俺のほうが頑張るからお前はついて来い』と言っても。

何をやっても無理でした。やる気がない人のやる気を他人が引き出すことは出来ません。試していないのは薬ぐらいです。 きっと出来る人はいるんでしょうけど私は無理でした。相手が性格の決まっていない子供ならまだしも。大人のやる気を引き出すことは無理です。

やる気の表現が下手な人

他人のやる気は引き出せない。と書きましたが、勘違いしやすいケースがあるので説明します。知らないと大惨事になります。 その勘違いされるケースとは・・・ズバリ『やる気の表現が下手な人が存在する』コレです。やる気はあるのにやる気がないように見える人です。

例えば。仕事はちゃんと結果を出す。休日に資格の勉強をする。与えられた仕事が完了した後で、もっと良い仕事がしたいとサービス残業で自主的に改良する。 でも遅刻ばっかりする。よく居眠りする。こういう人はやる気がない人に見えます。『やる気あるのかっ!』ってよく怒られます。

でもこの人はやる気がある人です。勘違いしないように。怒ると転職してしまいます。 貴重な人材なのにもったいないです。この人に足りないのはやる気じゃありません。表現の仕方です。やる気はあるので教えてあげれば変わります。

逆に態度はいいのに完成品の質が悪い人はやる気がない人です。似たような仕事をさせ続けてずっと質が悪いままなら絶対ビンゴです。 『仕事したくない』と思いながら面倒が起きないように表面だけ取り繕っています。やる気がないので『仕事の質の上げ方』を教えても無駄です。

やる気がない人とは関わらない

さて。他人のやる気は引き出せない。というところまで理解できました。本当は出来るのかもしれないけどね。私がその方法を知らないので書けません。 ネットで探しても多分無駄です。私も探して試したので。

なので次のページから『言いたいことを確実に伝えるためのテクニック』についての記事をどんどん書いていきますが、『話を聞く気がない人』のことは無視します。 これから書くことは『相手に聞く気があるのにこちらの話が伝わらない場合のテクニック』です。

あと最後に一言と言うとしたら『人から無駄だと言われたことに無駄なことなんて無かった』とイチローが言っていました。

おさらい

  • 義務教育レベルのテストで60点取れるようにしよう。
  • 毎日ちょっとずつでもやれば慣れる。
  • 仕事したくない。
  • 人から無駄だと言われたことに無駄なことなんて無かった。