ダメな理由は気合を入れて説明する - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

ダメな理由は気合を入れて説明する

ダメな理由は気合を入れて説明する

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。ダメな理由は気合を入れて説明してください。 それが出来ないからあなたはダメなんですよ。以上です。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 いきなり否定されてカチンと来るわ。理由をちゃんと言え。 こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

否定されたらカチンと来る

『職場でにおいがする弁当を食べるな。』みたいに『○○をやっちゃダメ』と言う機会がよくあると思います。まずね。正論でも曲論でも否定されるとムカつきます。世の中みんなそうだと思う。

カチンと来ますが、ホントにダメなもんはダメです。立派な大人なら分かってくれます。でもカチンと来ます。ほぼ合っている理論でもカチンと来ます。

これが『絶対ダメ』とは言い切れない五分五分の理論だったらもう戦争です。カチンと来た以上負けられない。協力する気が失せます。 十分説得できる案件だったかもしれないのにもったいないです。

カチンと来た人を納得させるのは至難の業

こうなると説得するのは大変です。ほぼ合っている理論でもどうにか難癖つけて反論してきます。曲論や強がりを駆使して逃げ惑います。 なぜなら悔しいから。ムカつくので仕返しがしたいです。

『においがダメならタバコもダメだ。ガムもダメだ。加齢臭もダメだ。香水もダメだ。シャンプーもダメだ。なんで俺の弁当だけダメなんだ。おかしいだろ。』 別ににおいがする弁当にこだわりは無いけどカチンと来た以上反論してきます。

言い返せなくても悔しいです。次に会った時にまた言い返したいです。言い返せなかったら別のことで仕返しがしたいです。アイツの行動に難癖つけてダメ出ししたいです。 『机に物を置きすぎ。足伸ばしすぎ。悩んでいるときに「うーん」って言うな気持ち悪い。』となんか文句を言いたくなります。

ダメなもんはダメ

さて。正論でも曲論でも否定されるとムカつきます。というところまで理解できました。じゃあ俺は今日から誰も否定しないぜ。人間は好きなことをするのが一番良い。 ストレスを貯めずに仕事をすれば効率が上がって業績も上がる。みんなハッピー。

それが出来たらどれだけ楽か。確かに理想論ですが絶対無理です。絶対と言い切れます。 一人好きなことをすると誰かが泥をかぶります。臭いがする弁当を食べるととなりの人のストレスが溜まります。

ダメなものはダメです。やはり『ダメだ』と言うことは必要です。嫌われる可能性はありますが言うべきところ言わねばならない。

気合を入れて説明する

『職場でにおいがする弁当を食べるな。』とりあえずこういう言い方は最悪です。『私のこと嫌いになってください。』と言っているようなものです。 もうちょっと遠まわしに言ってみてはどうでしょうか。ダメな理由も言ったほうがいいです。別の方法の提案もしてみましょう。

隣に座って話しかけて『あれ?なんかそれ結構においきついね。』みたいな。これで分かってくれるかもしれない。 『俺も昔においがするもん食ってて課長にスゲー怒られたことがある。お前も気をつけろよ。』みたいな。これで分かってくれるかもしれない。

『お前も人の食べ物のにおい嫌だろ?』みたいな。『あっちの休憩室ならにおいは気にならないかもしれない。』みたいな。 説得するのが目的なら気合を入れて相手に気を使いましょう。怒るのが目的なら怒ればいいです。

ちなみに『やめてもらえませんか?』と丁寧に言ってもダメです。多少はマシですが。でも否定されることがムカつくので。言葉遣いに意味はありません。自分で気付かせる感じがベストです。

立派な大人なら分かってくれる

さて。説得するのが目的なら気合を入れて相手に気を使いましょう。というところまで理解できました。でも待て待て。そんなことまでする義理は無い。 向こうがやっちゃダメなことをやったんだから怒られて当然だろう。何が否定されてムカつくだ。小学生か。

と、思った方もおられることでしょう。私も思いました。まぁ実際言われてみれば分かります。ダメとは言い切れない五分五分の理論で否定されたら分かります。 カチンと来るから。五分五分じゃなくて7対3ぐらいでこっちが悪いぐらいがいいかも。十分カチンと来るから。

でも『ダメなことをやったんだから怒られて当然だろう。』という理論は正論です。立派な大人なら分かってくれます。カチンと来ますがおさえてくれます。 でも世の中、立派な大人のほうが少ないです。これが現実です。てか立派な大人はまずダメなことをしないしね。

おさらい

  • 正論でも曲論でも否定されるとムカつく。
  • 別ににおいがする弁当にこだわりは無い。
  • 一人が好きなことをすると誰かが泥をかぶる。
  • 何が否定されてムカつくだ。小学生か。