極論は小学生で卒業する
極論は小学生で卒業する
突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。極論は小学生で卒業してください。 『お前、親の言うことばっかり聞いて、親が死ねって言ったら死ぬのかよ!』みたいなヤツです。死なないし言わないです。現実でありえない極論はやめましょう。
おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 だって『死ね』はジョークで言うかもしれないしね。借金で一家心中もあるかも。『父さんと一緒に死んでくれ』みたいな。
こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。
ありえない極論
極論とは現実的にありえない極端なケースを持ち出して議論することです。『サバンナでも同じこと言えんのかよ!』みたいなやつです。小学生の屁理屈です。
負けず嫌いがよく言います。発達途上の理性が足りない子供が負けを認めきれずにファイナルアタックです。大人になったらもうやめましょう。みっともないです。
最悪なのが子供を説得する大人が極論を使うことです。みっともないことこの上ない。二人は同じレベルです。説教できる立場じゃない。 正論を論理的に説明すれば極論なんて必要ありません。
極論では説得できない
大人だってどうしても負けたくない場合によく極論を言います。ですが彼には説得する気はありません。悔しくて言い返したいだけです。 極論で相手が言い返せなくなると『ほらーー』と言います。でも説得は失敗です。相手は何も変りません。相手も悔しいのでそのうちまた仕返しします。もし同じレベルなら。
とりあえず極論を言われたら『その場合はあきらめる。』とでも言っておけばいいです。『ほらーー』と言われますが無視しましょう。 どうせ起こらない未来なので。現実的ではないので議論する意味が無いです。
そこそこありえる極論
さて。負けず嫌いの極論はみっともない。というところまで理解できました。極論を思いつく時点でもう負けていることに気付きましょう。 正しい理論なら普通に思いつくことだけ言えば勝てます。またその方法で勝たないと意味が無いです。
と、思った方もおられることでしょう。私も思いました。でもなんかおかしくないですか。だって『そこそこありえる極論』というものがあるからね。
例えば、『深夜にコンビニに行ってヤンキーにからまれたらどうするの?』とかね。 まぁまずそんなこと起こらないですよ。でも傷害事件は年に2,3万件起きています。認知されているだけで。実際はもっと多いです。 確実に毎日誰かがヤンキーにからまれています。
一生起こらない可能性は高いですが確実にどこかで起きているのです。これを『ありえない極論だ。』と言っていいものか。境界線が難しいです。
リスク回避
離職率も離婚率も3割ぐらいあります。倒産も年に一万件ぐらいあります。簡単にはありえないことですがどこかで必ず起こっています。 『洗濯ぐらい自分で出来ないと奥さんが実家に帰ったらどうするの?』これははたして極論なのか。
『うちの嫁に限ってそんなことはない。』とか逆にムカつきます。『アイツはこれくらいじゃ怒らない。』とかムカつきます。 リスク回避は大事です。ありえる極論だったら考えて欲しいところ。余裕があれば自分で洗濯できるようになりましょう。それで離婚の可能性も減って一石二鳥です。
もしもの備えはあるに越したことは無い
さて。リスク回避は大事です。というところまで理解できました。でもそんなことはどうでもいいです。だって来年には世界は終わるかもしれないしね。 離婚なんて関係ない。嫁どころか世界が無くなる。
と、思った方もおられることでしょう。どうかしてます。そんな人は置いておいて話を続けます。嫁にも置いて行かれればいい。
それで、極論は意味が無いですが、もしもの備えはあるに越したことは無いです。もしかしたら来年辺りに核戦争が起きるかもしれない。日本がサバンナになるかもしれない。 それが実現したらどうせ世界が終わるので追求する意味もないですが、もし余裕があれば極論に付き合うのも悪くないです。
話を盛り上げるための話題や冗談の一環としての極論なら多少は面白いです。そういうことならやぶさかではない。 私も結構好きです。発想力を競う遊びです。大喜利です。でも負けず嫌いの極論は嫌いです。面白くないです。
おさらい
- 父さんと一緒に死んでくれ。
- 極論を思いつく時点でもう負けている。
- 傷害事件は年に2,3万件起きている。
- 余裕があれば自分で洗濯する。
- 前回・持論は間違っている
- ここ・極論は小学生で卒業する
- 次回・スベリ保険