スベリ保険を用意する - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

スベリ保険を用意する

スベリ保険を用意する

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。スベリ保険を用意してください。 何を言っても100%ウケる人なんて絶対いません。スベリ保険に加入していればスベっても安心です。安心して天国から家族を見守っていてください。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 だってスベッたぐらいで天国に行かないからね。実際は冬が来るぐらいです。話が大げさすぎ。 こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

3割ウケたらたいしたもの

私の経験上、冗談が3割ウケたらかなり面白い人の部類に入ります。このレベルの人は滅多にいません。9割の人が冗談を言って自分だけ笑っています。

だってテレビを観ていても半分はスベっているじゃないですか。プロが仕事で真剣にお笑いをやっているのに。そこから編集を駆使した番組を作っているのに。それでも半分はスベっています。

素人がスベらないわけがない。スベるほうが圧倒的に多いです。どんなに話し方の勉強をしても無理です。 3割ウケるようになったらゴールです。それで冗談を言って自分だけ笑っている人たちよりははるかに面白い人になります。明日から人気者です。

持論が3割共感されたらたいしたもの

まぁ、お笑いのことはどうでもいいです。そんな低俗な遊びに興味はありません。私はエリートなのだ。休日は友人とゴルフをしながら社会情勢について語り合うのが趣味なのだ。 私には関係ない話だね。ハハン。なんだね。スベリ保険とは。そんな日本語は存在しない。

と、言う人もいるでしょう。私と一緒ですね。ですがそんな人にも実は関係あります。なぜなら『持論が3割共感されたらたいしたもの』だからです。お笑いと一緒です。 社会情勢についての議論だって3割共感されたらかなり賢い人の部類に入ります。

9割の人が他人の意見を否定から入ります。3割共感されるようになったらゴールです。明日からリーダーです。

スベリ保険の適用でほぼウケるようになる

さて。テレビを観ていても半分はスベっている。というところまで理解できました。でもなんかおかしくないですか。だってテレビってもっと面白いですよね。 確かに一つ一つのギャグはよくスベリます。でも最終的にちゃんと笑いになっていませんか。

と、思った方もおられることでしょう。私と一緒ですね。何を隠そうそれが『スベリ保険』です。例えばギャグがスベッたあとに『今のウソー!』って叫ぶだけで7割がたウケます。 別の人が『お前・・・スベッたなーーっ!』と叫んであげてもオッケーです。7割がたウケます。

スベってもすぐ挽回するのです。スベッたことが別の笑いになります。ギャグが半分ウケて、スベッたギャグの7割を挽回すれば、全体で85%ウケることになります。 さらに残りの15%を編集でカットすればほとんど笑いが絶えない番組が作れます。

友達同士の会話でもスベリフォロー役が一人いれば笑いが絶えない会話ができるようになります。という空論です。 実際はそのスベリフォローが結構ムズいけどね。テレビを観て勉強して。

スベリ保険の適用で反論を減らす

まぁ、お笑いのことはどうでもいいです。エリートの私には必要ないことだ。と、言う人もいるでしょう。私と一緒ですね。 ですがそんな人にもスベリ保険は適用できます。

『子供は幼稚園から私立に行かせるべきだ。』みたいな持論を言うと、まぁ9割がた反論が来ます。根拠と話し方次第で3割ぐらいは共感させられます。 でもこれを『うちの子を幼稚園から私立に行かせようかどうか迷っている。』と言うだけで反論が減ります。

そもそもどっちにするかを決めていないので何を言われても反論にはなりません。他人の意見を否定から入る人が否定から入らなくなります。 さらに否定されても『じゃあお前の家ではそうすれば?』と逃げることまで出来る。これがスベリ保険の力です。凄すぎる。

スベったことを恥じる

さて。スベリフォロー役が一人いれば笑いが絶えない会話ができる。というところまで理解できました。じゃあその役は俺が引き受けた。 だって会話の中心になりたいからね。それくらい出来ないと話し上手になる目標を達成出来ないぜ。

と、思った方もおられることでしょう。それでいいと思います。最後に一つ言うとしたら『スベったことを恥じる』この気持ちが大事です。これがないと始まりません。

つまんないヤツの大半は『自分が面白ければ良い』と思っています。『自分が正しいと思うことをやっていれば良い。』と思っています。 この持論を持ち始めると終了です。一生つまんないヤツです。成長しないヤツです。

『みんなを笑わせたジョークが面白いジョークだ。』『みんなを共感させた理論が正しい理論だ。』と思っていれば体が勝手にスベリフォローを始めることでしょう。

おさらい

  • プロが仕事で真剣にお笑いをやっても半分はスベる。
  • 休日は友人とゴルフ。
  • 子供は幼稚園から私立に行かせる。
  • みんなを共感させた理論が正しい理論。