話上手は普段から話を用意している
話上手は普段から話を用意している
突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。話上手は普段から話を用意しています。 完全にアドリブで分かりやすく説明できる人なんていません。完全にアドリブで面白いジョークが連発できる人なんていません。
おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 さすがに言い過ぎ。毎回今からしゃべる内容を事前に用意している人がいるわけない。どんだけ暇人だよ。それとも人と会うのか年に一回ぐらいなのか。
ずっと盛り上がっている会話も珍しい
ところで普段人としゃべっていてずっと笑いが絶えないってことありますか? 一番中の良いグループでしゃべっていてずっと誰もスベリ知らずでウケ続けるってありますか?
まぁ私はあるんですが。ウソです。厳密に言うと7割がたずっと盛り上がっている程度です。それでも凄いでしょ。いつもそんな感じです。
内訳は9割がた私がしゃべっていて、その2割ぐらいスベって他の人がしゃべるとほぼスベるって感じです。一番中の良いグループならね。 私は軽い人見知りなのでまだ仲良くなっていないならあんましゃべんないです。
世の中の会話はほとんど盛り上がっていない
昔、私のお兄さんの友達グループと飲みに行ったことがありまして。私は弟で立場が下なので基本的に聞いているだけで黙っていました。知らない人ばっかりだし。でもまぁヒドかった。
無言タイムが7割ぐらい。誰かが冗談を言ってもほぼスベる。冗談を言ったヤツだけ自ら笑っている。みたいな。 一人揚げ足取りと嫌味しか言わないやつもいた。おそらくツッコミ役なのでしょう。コイツが一番つまんねー。
これがおそらく典型的な素人の会話なのではないかと思います。まぁこの例はちょっとヒド過ぎる例かも。みなさんはもうちょっとマシだと思います。
7割はストック放出
さて、世の中の会話はほとんど盛り上がっていない。というところまで理解できました。ですが私の仲良しグループはちゃんと盛り上がっています。 まず無言になることがほとんどありません。なぜかと言うとその場で考えていないから。
会話の7割はストック放出しています。残り3割はその場の流れで思いついたアドリブです。 『最近どう?』みたいなジャブすらあまり打ちません。最初から用意してある話をぶち込んでいきます。
久しぶりに会った友達への第一声が『まずはモノマネ大会だろうが!』だったりします。これはウケると思って考えてました。
『・・・誰もしゃべらないのかな?』と思ったら『そういえばフランダースの犬のオープニング曲って最強と思うんだけど・・・』と用意している話をまた放り込みます。 無言になることがほとんどありません。
つまりそういうことです。私のお兄さんの友達グループが7割無言なのは、話のストックを普段から用意していないからです。 その場で『何か面白い話はないかなぁ・・・』と思い出そうとしているからです。そう考えると辻褄が合う。
アドリブつまんない
あとね。素人のアドリブってなんかつまんないんだよね。やっぱテレビと違う。芸人さんは凄い。 素人は斬新な面白いボケって全然言わないもん。揚げ足取りと嫌味ばっかりだしさ。ボケて自分で笑ってるし。
大喜利もあるあるネタも全然出ないし出ても面白くない。モノマネできるヤツほとんどいない。 ツッコミもみんなヘタ。まずボケにツッコまない。ツッコんでも間が悪いしキレがない。ツッコんで自分で笑ってるし。
笑いだけじゃなくて説明もヘタ。自論の内容が浅い。当たり前のことばっかり。根拠も薄い。例えがピンと来ない。 人の自論はすぐ否定する。当たり前の浅い自論だから意味分かるクセにいちいち否定から入る。
普段考えているからアドリブも出る
さて。アドリブつまんない。というところまで理解できました。だからアドリブは言うな。という話ではありません。むしろアドリブなしで会話なんかできない。 ちゃんと会話の流れに沿って膨らませないと。ちゃんと相手の話に反応しないと。
ただね。一つ言えるのは『普段から話のネタ考えているからアドリブも出る。』コレです。 面白いボケを一人で考えてストックする作業をしているから、面白いボケを考えるのが上手くなるのです。そして面白いボケがアドリブで出せるようになるのです。この理論です。
自論の説明を一人で考えてシミュレーションしているから、説明が上手くなるのです。そして説明がアドリブで出来るようになるのです。この理論です。
芸人さんは漫才のネタを普段から考えているからフリートークも面白いのです。フリートークのネタだって考えるし練習もしてる。だからやっぱテレビは違う。
おさらい
- 弟で立場が下なので黙っていた。
- みなさんはもうちょっとマシだと思います。
- まずはモノマネ大会。
- アドリブなしで会話なんかできない。
- 前回・話し上手になりたい
- ここ・話を用意する
- 次回・他人の話をパクる