正論を振りかざすと面白くない - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

正論を振りかざすと面白くない

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。正論を振りかざされても面白くないです。 ドン引きです。冬が来ます。ドヤ顔でジョークがスベったことと同じ現象が起きます。楽しく会話をしたいなら正論は控えましょう。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 正しいことを言って何が悪いんだ。間違ったことをしてるほうが悪いだろ。 こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

正論はつまんない

正論は正しいです。正しいから正論です。『正しいことを言って何が悪い』ってこれまた正論です。正しいことを言っているので正しい行いです。

そして『正論は面白くない』もまた正論です。まず正論は基本的に常識なので言われなくても知っています。知っている話をされてもつまんないです。

そして『ルールを守る』などの正しいことは基本的に面白くないです。多少いい加減でちょいワルが一番面白いです。 結果よければ全てよしが一番面白いです。授業中に寝ていてもテストで良い点取れればよしが一番面白いです。

そして正論が出ると言い返せません。それが出たらおしまいです。討論終わりです。そんなこと言われなくても分かっていることを言われて終わりです。 つまんない空気のまま会話が終わります。

正論は正しい

でも『正論を言ってはダメ』となると曲論です。『正論は面白くないけど正しいことを言うことは正しい』が正論です。『間違っているほうが悪い。つまんなくても我慢しろ。』が正論です。 正論を言ってつまんない空気にした人が正しいです。ほらね。正論って面白くないでしょ。

『正論を言ってはダメ』とは決して言えない。言いたいならしょうがない。誰も彼の走りを止められないのだ。 正論を振りかざす人は討論界のハイウェイスターです。孤独の走りで最速を目指す人です。仲良しツーリングに誘っちゃダメです。

曲論が面白い

さて。正論は正しい。というところまで理解できました。じゃあ俺はもう正論しか言わないぜ。正論だけ言っていれば俺がナンバーワンだ。

と、思った方もおられることでしょう。『勝手にすれば？』としか言いようが無い。だって正論は正しいからね。 でもこのサイトは話し上手を目指すサイトなのであなたは卒業です。一人で最速を目指してください。

ではここから残った人を対象に言いますが、ズバリ『曲論が面白い』コレです。 アイデアが出るのは曲論です。頭をひねって裏をかくのが曲論です。ありえないことを言ったり上手いことを言ってボケるのが曲論です。

人を変えていくのは曲論

『人が嫌がることはやっちゃダメ。』は正論です。『でもウケればいい。結果を出せば良い。』は曲論です。『ウケなかったらどうするの？絶対結果を出すの？』となります。これが正論です。 『ウケなかったら謝ればいい。』も曲論です。『謝れば何でもやっても良いわけないだろ。』となります。これが正論です。

でも曲論のほうを実行していかないと面白いものが生まれません。人を変えていくのは曲論です。もっと快適に暮らしたい。もっと良い仕事がしたい。それらは曲論から始まります。 正論を聞かされても何も変わりません。だって言われなくても知ってるし。正論を言えば『ハイハイ』と言いますけどたぶんソイツ話聞いてないです。

曲論を言うと罰を受ける

それで『ウケなかったら謝ればいい。』の曲論を実行するじゃないですか。ハマれば賞賛を受けます。でもまぁウケないことはたくさんあります。 ウケなかったら悲惨です。自分が完全に悪いです。言い返せずに謝るのみです。それなりの罰をウケます。危険です。これだけは覚悟をしておかないと。

でも正論を振りかざすと面白くなくて人も離れていきますがやっていることは正しいので罰はありません。どっちが良いかは大きい声では言えない。 まぁ自分が何を目指しているかをハッキリさせて信じた道を責任もって進みましょう。これ曲論だけどね。

自分は曲論を言うのに人には正論を言う

さて。正論と曲論はどっちが良いかは大きい声では言えない。というところまで理解できました。好きなほうを選んでちょ。でも他人に迷惑かけないようにね。

それで、『確実にこうなっちゃダメ。』と言えるものがあるので最後にそれを書きます。それは・・・ズバリ『自分は曲論を言うのに人には正論で返す』これです。一番クズです。嫌いです。

人のミスには正論で怒って『悪いのはお前だろ。』と逃がさないのに、自分が怒られると『そんなに言わなくても分かってるよ。逆にやる気なくすわー。』みたいな。 辻褄が合わないヤツって一番クズです。こうならないように気をつけて。せめてまっすぐな悪者になって処刑台で笑って死んでください。これ曲論だけどね。