現実的な話と夢のある話をごっちゃにして話すとウンザリする - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

現実的な話と夢のある話をごっちゃにして話すとウンザリする

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。現実的な話と夢のある話をごっちゃにして話されるとウンザリします。 『ルパン三世ってなんで簡単に脱獄できるんだろう・・・』『アニメだから。』みたいなやつです。そこで話が終わって面白くないです。もっとファンタジーを空想して盛り上がりたいのに。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 だって現実にルパン三世みたいなことできないし。アニメだから何でも出来る。他に答えなんかないよ。こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

もし透明人間になったらどうする？

もし透明人間になったら何がしたいですか？お風呂を覗きますか。芸能人の家に行きますか。ヤンキーに水でもかけますか。でもやっぱ一番は銀行強盗ですかね。お金があればたいがいの欲望が満たせるので。

と思ったあなた。間違っています。銀行強盗は不可能です。なぜなら『強盗は脅迫してお金を奪い取ること』なので。透明人間になったらコッソリ盗むはずです。強盗にはなりません。ただの窃盗です。

ということではありません。どうやって銀行まで行きますか。だって服は透けるんですか？靴は？車を運転すると怪奇現象です。タクシーも乗れない。 人ごみメッチャ怖いです。みんなあなたに気付いていないから全然避けないよ。お金はどうやって持って帰ろう。深夜に銀行に行っても鍵を開けられないよ。あとお金を使ったらお札の番号でバレるんじゃね？

と、現実的な話をされると一気に面白くありません。せっかく夢のある話なのに。最初から透明人間になること事態無理なのに。ファンタジーなのに。 なぜわざわざ現実的なことで悩む必要があるのか。だったら『透明人間になる方法』を考えたほうが建設的です。

現実的な指摘も面白さの一つ

さて、ファンタジーで現実的な話をされると一気に面白くありません。というところまで理解できました。ですがそれってホントですかね。 『ルパン三世ってなんで簡単に脱獄できるんだろう・・・』『アニメだから。』この返しってやっぱ面白くないですか。

と、思った方もおられることでしょう。私は思いませんが。おそらく人によって面白かったり面白くなかったりします。場合によって面白かったり面白くなかったりします。 ジョークとして『ファンタジーに現実的な指摘をする。』という技があるのです。

現実的な指摘のほうがボケ

漫才でもよくありますよね。『ドラえもんの秘密道具何が欲しい？』みたいなテーマ。 基本ツッコミがファンタジー路線で妄想しているところをボケのほうが現実的な指摘をするみたいなやつ。

現実的なほうがボケになる。この構図凄くないですか。よく考えたら。いろんな笑いがある。それはどうでもよくて。 注目したいのは『話の邪魔をする側がボケ』ということです。現実的な指摘のほうがボケです。話の流れをぶった切っています。空気が読めていません。『アニメだから』と言った方が悪者です。

まぁウケればいいんですけどね。そういう漫才があって劇場でちゃんとウケています。笑いの自信がある人はやってみるといいでしょう。 私は怖くて出来ません。素人がボケても絶対スベる。そのままファンタジーで話を膨らませたほうが無難です。

現実的な考察のほうが面白い

さて、現実的な指摘のほうがボケです。空気が読めていません。というところまで理解できました。ですがそれってホントですかね。 だって『透明人間になったとして、どうやって銀行まで行きますか。服は透けるんですか？靴は？』と考察するのってやっぱ面白くないですか。

と、思った方もおられることでしょう。私も思いました。おそらく人によって面白かったり面白くなかったりします。場合によって面白かったり面白くなかったりします。 哲学的な余興として『ファンタジーを現実的に考察する。』という技があるのです。

こうなるとどっちが面白いのかわからなくなります。でも大丈夫。答えは簡単。それは・・・ズバリ 『ファンタジーと現実をごっちゃにしない。』これです。これが今回の本題です。最初からずっと言ってる。

ファンタジーと現実をごっちゃにしない

『もし透明人間になったら何がしたいですか？』というテーマだったらファンタジーで考えればいいです。現実的な指摘は邪魔です。 笑いのセンスに自信がある人だけ現実的な指摘をすればいいです。

『もし透明人間になったら服も透けるのかな？』というテーマだったら現実的に考えればいいです。最初からファンタジーじゃありません。 こういうふうにテーマをハッキリさせてごっちゃにしなければいいです。