何を話せばいいか分からないから人見知りになった - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

何を話せばいいか分からないから人見知りになった

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。人見知りをするのは何を話せば良いのか分からないからです。 だって話すことさえ決まっていれば話しかけられるからね。定食屋で『モツ煮込み定食ください。』ぐらい誰でも言える。メニューさえ決まっていれば人見知りだって注文できます。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 人見知りを全然分かってない。メニューが決まっていようが人見知りは知らない人に話しかけられないぜ。甘く見すぎ。マジなめんなよ

こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

何の話が盛り上がる分からない

話すことが決まっていても話しかけられない人のことは一旦置いておきましょう。この話は後でやります。まずは『何を話せば良いのか分からない』についての話です。

人見知りになる理由の一つです。話がないなら話せないに決まってる。言葉が思いつかないなら話せないに決まってる。もう絶対理由コレじゃん。辻褄が合ってる。間違いない。

と、思うじゃないですか。ところがどっこい。ズバリこれ間違っています。『何を言えばいいのかわからない。』ではありません。正解は『何を言えば盛り上がるか分からない』です。 人見知りの本質は人に気を使いすぎることです。人見知りは『ウケない話はしたくない』と思っています。

そんなの分かるわけがない

ウケる話しかしたくないのが人見知りですが、そんなの分かるわけがありません。だって人それぞれだからね。ダジャレで笑う人もいれば動きで笑う人もいる。 漫画ばっかり読んでいる人もいればテレビはニュースしか見ない人もいる。そもそもその話題は自分が面白くないかもしれない。

ハッキリ言って高望みです。理想が高いです。その道信じて歩いていけばいつかものすごい話し上手になれるかも。

とりあえず『何を話せばいいか分からない人』に『なんでもいいよ』みたいな無責任なアドバイスはやめてあげて。彼らが本当に知りたいのは『何を言えば盛り上がるか』です。 そしてそんなの誰もわからないので答えなくていいです。

まぁ人見知りはそのうちしゃべりだすのでほっといてください。注意するのは、人見知りが最初にまともにしゃべれないのを見てコミュ障と間違えないように。

人に気を使いすぎ

さて、人見知りは『何の話が盛り上がる分からない』と悩んでいる。というところまで理解できました。 逆に言うと『スベリたくない』『何が地雷か分からない』と悩んでいます。『お仕事なんですか？』と先月リストラされた人に聞いてしまうかもしれない。『お父さんの仕事なんですか？』と母子家庭の人に聞いてしまうかもしれない。

こうなると何もしゃべれません。人見知りは自分がしゃべった後に静かになると心が傷つきます。後悔します。罪悪感が出ます。 『知らないうちに地雷を踏んで相手を怒らせるかもしれない・・・』と人見知りはいらぬ心配をしています。

人見知りは気軽に『趣味は？』なんて聞けません。人に言いたくない趣味かもしれない。聞いたところで自分と合わない趣味なら話が終わる。 人見知りは気軽に『良い天気ですね』なんて言えません。だってそんなこと言われても面白くないし。天気の感想言って何が面白いんだ。

ちなみにアニメが趣味の人は『趣味はたくさんある』と言います。『たくさんある。』と言われたら『俺の趣味はアニメだよ。』と釣ってみましょう。食いつくかもしれない。

そこから会話が始まる

とりあえず天気を聞いてそこから話が展開されていく、という狙いの会話テクニックもあることはあります。それが出来る人はやればいいです。 でも人見知りはそれじゃ納得できません。だって天気の感想言って何が面白いんだ。とりあえず言えと言われても嫌です。ウケる自信がないと勇気が出ません。

まぁ、人見知りはそのうちしゃべりだすのでほっといてください。 個人的には気軽に話しかけて結局すぐ無言になるヤツよりマシです。アイツらは死ねばいいと思う。突然天気の話をされても余計困る。

人に気を使うことはいいこと

さて、人見知りは人に気を使いすぎる。というところまで理解できました。まぁ、人に気を使うことはいいことです。分かって欲しいこの気持ち。 なので完璧な欠点ではありません。良いところも悪いところもある特徴です。

誰とでも気軽に話せる人をうらやましがる必要はありません。その能力を手に入れたら違う物を失います。つまんないヤツになります。無責任にスベりまくって迷惑なヤツになります。

これがいわゆる『人魚姫状態』です。人魚姫は足が生えた代わりに声を失いました。その結果を思い出してください。どっちが大事か考えて見ましょう。 変わる必要なんてないのさ。そのままのキミでいて。