話すことを固め過ぎて暴走する - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

話すことを固め過ぎて暴走する

話すことを固め過ぎて暴走する

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。話が下手な人は話すことを固め過ぎて暴走します。 例えば自論を言ってすかさず例え話につなげる。相手が話について来ていないのに。相手の反応を気にせずに用意していることを言いたいだけ。よくあります。見事なコミュ障です。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなりヒドいこと言われた。 きっと例え話がよく出来ているからどうしても言いたかったんだよ。途中で勘違いされると面倒くさいから一旦全部情報を言いたかったんだよ。察してやれ。

こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

聞いてあげて

話し上手は聞き上手です。言いたいことがあるのなら聞いてあげるのも大事です。話の途中で勘違いして口を挟まれるといらない訂正が始まって話が進みません。

まぁ優しさです。しゃべることがストレス発散になります。聞いてあげるぐらいいいじゃないですか。せっかく相手は話すことを固めてきているのです。

昨日布団の中で考えてきたのです。裏で努力をしています。努力を否定してはいけません。やる気をなくします。努力の成果を見てあげましょう。否定するなら全部見た後です。

聞いてくれないやつの話は聞く気がしない

せっかく話すことを考えてきたのに。ウケると思ったのに。最初の伏線を上手く回収する構成になっているのに。論理的で分かりやすいと思ったのに。 途中で口を挟まれてばっかりで全然狙い通りにならない。

もう面白くない。コイツとしゃべっても面白くない。次はアイツがしゃべる番だけど聞いてやるもんか。俺も同じことしよう。口を挟んでやろう。浅はかないらない指摘をどんどんぶち込んでやろう。

と、なります。もし同じレベルの人間同士なら。そしておそら同じレベルです。同い年も同じ学校も同じ会社も全部同じレベルの人が集まっています。 会話が始まった相手はほぼ同じレベルです。

話を用意しておくのはいいこと

さて、相手が話したがっているなら聞いてあげて。というところまで理解できました。ですが今回はそんな話じゃありません。関係ないのでもう忘れてしまいましょう。 別に聞きたくないなら聞かなくていいです。他にも話し相手はたくさんいるので。

それで今回は『話すことを固め過ぎて暴走する』ということでした。話し手のほうが悪者です。話の途中で相手はもう着いて来ていないのにどんどん話を続ける。この状況です。

これはさすがに止めないわけにはいかない。何にも得られない無駄な時間が流れます。人間はせいぜい100年しか生きられないのに。 こんなことで貴重な時間を使ってたまるか。こちとら早く家に帰ってテレビを観ながらゴロゴロしたいのに。

自分が納得できることが人も納得するとは限らない

前に似たようなことを書いたので簡単に言いますが、用意してきた話がヒットするとは限りません。余裕でドンズベリします。相手の反応をちゃんと見てスベッたら引っ込めましょう。

相槌を打たないなら納得していない

まともな話し相手と会話をしていれば、ほぼ相槌を打ってきます。『昨日ファミレスに行ったのね。』『うん。』『禁煙か喫煙か聞かれるじゃないの。』『うん。』みたいに。

そして相槌を打たないときはほぼ納得していません。話を見失ってパニックになっています。または大体分かるけど不思議な点があり、何を言えばいいか分からずに固まっています。 または意味は分かるけど言い方がムカつくので納得したくないです。否定できる箇所を探しています。

相手が納得しているかどうかは相槌で大体分かります。ちゃんと反応を見て察してあげて。

相槌を打つ暇がない

『昨日ファミレスに行ったら禁煙か喫煙か聞かれて・・・』と、どんどん話を続けると相手も相槌が打てません。 『昨日ファミレスに行ったのね。』『うん。』と、文章を少しずつ区切って話したほうが相槌が打ちやすいです。

この法則に気付けば暴走も多少は防げるんじゃないかと思われます。 相手が相槌を打ちやすくして、相槌がなかったら確認して話を巻き戻す。あとはコレをやるだけ。

おさらい

  • 昨日布団の中で話すことを考えてきた。
  • 会話が始まった相手はほぼ同じレベル。
  • 早く家に帰ってテレビを観ながらゴロゴロしたい。
  • 言い方がムカつくので納得したくない。