相槌を打たせて会話に引き込む - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

相槌を打たせて会話に引き込む

相槌を打たせて会話に引き込む

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。相槌を打たせて意図的に相手を会話に引き込むことで会話を盛り上げることが出来ます。 隙を与えずに長い文章をべらべらとしゃべり続ける人は話が下手です。営業や面接官によくいます。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 だって相槌は向こうが打つもんだろ。会話に入ってこないのは向こうのコミュニケーション能力不足だ。 こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

隙がないと入れない

『何かありましたら話を止めてその都度質問してください。』と私も面接でよく言われました。 そして会社説明の長い文章を一気にべらべら語られる。入る隙がなくてなんとなく『ハイハイ』言っていました。

まず会社説明なんてつまんないし興味がないし。話をを止めてまで質問する気がしません。『早く終わって欲しい』と思っていました。『コイツ話ヘタだなぁ』と思っていました。

ウソです。『コイツ話ヘタだなぁ』とは思っていません。そんな余裕はない。『どうしよう・・・どうしよう・・・』と思ってた。途中から話聞いてない。

コミュニケーション能力不足

まぁ会話に入れないのはコミュニケーション能力不足もあります。質問出来ないほうが悪いという主張も正しいです。こちらで気を使ってやる義理はない。 質問が出来ないやつは落とすだけです。優秀な人とだけ会話をして選定をするだけです。

それが正論だが、もっと高みを目指している我々にとっては関係のないことだ。相手が質問できないのはこっちのせいでもあります。 そんな面接官がコミュ障な会社なんかこっちから願い下げだね。ハハン。

相槌を打たせる

さて。面接官がコミュ障な会社なんかこっちから願い下げだ。というところまで理解できました。 ウソです。また嘘をつきました。私は面接でコミュ障になるタイプなので『内定が取れたらどこでもいい』と思っていました。

もし今から転職するとしてもきっと同じ結果になる自信があります。いくつになっても面接で上手くしゃべれる気がしない。 社長にも取引先にも警察官にも堂々としゃべれるのになんでだろう。面接だけスゲー緊張する。

と、思った方もおられることでしょう。私と一緒ですね。私も面接でコミュ障になります。こんな偶然あるんだね。 ですがそんなことはどうでもいいです。その話は一旦忘れてしまいましょう。それで、『相槌を打たせる技』の話です。いくつか知っているので紹介します。

文章を短くして間を空ける

『○○駅あるじゃん。』『うん』『東口分かる?』『うん』『改札を出るでしょ。』『うん』『信号があるでしょ。』『うん』みたいな。 行動一個一個でいちいち話を止めてあげれば相槌が打ちやすいです。私もよくやります。

『信号渡って右のケーキ屋さんがあるじゃん』『・・・』『カレー屋あるじゃん。』『うん』『その二つとなりがケーキ屋。』『そうなの。』みたいな。 相槌が来るであろう場面に相槌が来なければ相手は話を見失っています。質問が来なくてもこちらから説明を足してあげることが出来ます。

『○○駅の東口から信号渡って右のケーキ屋なんだけど。』『・・・』と一気に言ってしまうとどこが分からないのかこっちも予想が出来ません。 そうなると質問を待たないといけません。相手が質問できなかったらその後の話はずっと上の空です。

知ってるくせに質問する

『○○駅のすぐ信号があるの東口だっけ?』『・・・あーそうだね。』『その信号を渡って右にケーキ屋あるじゃん。』『うん』みたいな。 本当は『東口』と最初から知っています。わざと質問をしました。私もよくやります。

こちらの話を聞かせるだけではなく要所要所で考えさせています。これで相手を話に引き込むことが出来ます。 『お前ホントは知っているだろ?』とたまに言われます。言わせておけばいいです。上の空にさせるともっと悲惨です。

わざと間違える

『○○駅の北口を出てすぐ信号があるでしょ?』『・・・あったっけ?』『あ・・・東か。』『そうそう。』みたいな。 わざと間違えることで相手を話に引き込むことが出来ます。人の間違いを指摘することは面白いので効果的です。普段質問が出来ない人もこの罠にはすぐ飛びつきます。

『そんなことも知らないのwwww』とたまにバカにされます。わざと間違えてバカにされて言い返せません。結構きついです。 私はあんまりやりません。ここまでやらなくても上の二つで十分です。

バカにされるのは嫌

さて。わざと間違えることで相手を話に引き込むことが出来ます。というところまで理解できました。 でもバカにされるんでしょ。バカにされるのは嫌だなぁ。そのポジションは狙っていない。俺は人の上に立つために話し上手を目指しているのだ。

と、思った方もおられることでしょう。それでいいと思います。そこまでする必要は無い。私もそこまではたまにしかしません。 でも豊臣秀吉がよくやっていた技です。

秀吉は人に好かれることに必死だった

秀吉は農民出身で周りの武将と格が全然違うんですよ。誰にも嫌われるわけにはいかない。例え優秀でもねたまれると派閥で消されてしまいます。 一番頑張ったのは人に好かれることです。

わざと間違って指摘されると『さすがですね!まだまだ○○様には遠く及びません。』とよいしょをしまくりました。 もともと農民出身でプライドもありません。『向こうのほうが偉い。』と体で覚えています。

秀吉が天下を取ったのは黒田官兵衛の作戦です。秀吉はそこまで頭がまわっていません。 秀吉も頭はいいですが、自分は人に好かれることだけに一生懸命で他の作戦は全部部下任せです。 そういう人が天下を取るのかも知れない。

田中角栄も高卒の総理大臣でそんな感じです。全部担当の大臣任せでした。頭を下げてお願いしていました。『自分は高卒で何にも知らない。』と堂々と言っていました。 農民から天下を狙っている人はやってみてはどうでしょうか。

おさらい

  • 何かありましたら話を止めてその都度質問してください。
  • 面接官がコミュ障な会社なんかこっちから願い下げだ。
  • カレー屋の二つとなりがケーキ屋。
  • まだまだ○○様には遠く及びません。