考えていることは表情にすぐ出る

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。考えていることは表情にすぐ出ます。面白いことを考えると自然に顔がにやけます。嬉しくても自然に顔がにやけます。嬉しさを隠そうとすると逆に無表情になります。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。それが『笑う』ってことじゃないか。当たり前すぎて何も言えねぇ。こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

これはもうしょうがないです。人間の体がそう出来ています。面白かったら笑います。不機嫌なときは不機嫌な顔をします。嘘をつくと目をそらします。

逆に表情を隠そうとすると無表情になります。笑いを我慢して怒った顔にはなりません。無表情になります。痛いのを我慢して笑いません。無表情になります。

特に普段ニコニコしてる人が喜びを隠そうとして無表情になるのは面白いです。普段ニコニコしてるならニコニコが普通の顔なのにね。普段やらない無表情になって面白いです。まぁ意識しないとこんなもんです。考えていることはすぐ顔に出ます。

さて、考えていることはすぐ顔に出るということですが、問題は『考えていることが顔を見てすぐ分かる』ということです。険しい顔をしている人がいたら『なんか嫌なことがあったのかな？』と無意識に考えます。『近づくのやめよう。』と無意識に考えます。

普段よりニコニコしている人がいたら『いいことあったのかな？』と無意識に考えます。『なんかいいことあった？』と自然と聞いてしまいます。表情に踊らされています。思考を操作されています。気をつけましょう。人に使われる側の人間になろうとしています。

さて、表情に踊らされています。というところまで理解できました。じゃあ俺は明日から人の顔を見ないでしゃべるぜ。あやつられてたまるか。ずっと携帯をいじりながらしゃべろう。

と、思った方もおられることでしょう。ですがそれはやめたほうがいいです。相手の顔を見てしゃべるのは会話の基本です。というか踊らされていいです。『踊らされている』という表現がよくないです。『推理する』と考えればいいです。

相手の顔を見たら言いたいことがある程度分かるというだけです。それで会話が円滑に進むので良い事です。活用するべきです。顔を見ないでしゃべる人は会話が下手です。

それでここからが本番です。表情に踊らされているという話ですが、そのメカニズムを知っていれば逆に相手を躍らせることが出来ます。サンバもジルバもジャイブもお手の物です。もちろんスローフォックストロットだって躍らせちゃうぜ。

例えば。深刻そうな顔をして話しかけるわけですよ。『あのさぁ・・・昨日の夜さぁ・・・』みたいに。すると相手は『この雰囲気・・・尋常じゃない。悩みでも相談するのかな？』と無意識に心構えをする可能性が高いです。

人の悩みを聞きたい人は多いです。要はダサいエピソードを話すわけなので。性格が悪い人ほど大好物です。なので作戦がハマれば相手が話を真剣に聞く姿勢になります。そこでただの面白エピソードでも話せば普段よりはウケると思います。ギャップもあるしね。

さて。表情を逆手に取ってスローフォックストロットだって躍らせちゃうぜ。というところまで理解できました。まぁスローフォックストロットは言いたいだけです。実際に踊りだすわけじゃありません。心理戦です。マインドコントロールです。

漫才とかさ。ボケが真顔でボケたりするじゃないですか。ツッコミが本気で怒ったりするじゃないですか。そういうのも表情のギャップで面白くする演出です。まぁ、ニヤニヤして漫才する人もいますけどね。

やっぱ普段の会話でも真顔でボケたほうがよくウケます。私の経験上ですが。というかドヤ顔でボケている人ってつまんないヤツ多いです。だって演出からのフリがわかっていないし。テクが全然無い。そんな人に面白センスがあるわけない。

真顔でボケたほうがよくウケるので私もよくやりますが、最初は『天然ボケ』だと思われます。まだ知り合って間もない人にはかなりの高確率で『お前天然だなｗｗｗ』と言われます。ツッコミじゃなくてバカにされます。

まぁいつか『天然じゃなくて狙っている』と理解される日が来るでしょう。理解されるころには他のやつらとは一味違うヤツになっているはずです。バカにされるけどめげずにやってみて。見返りはデカイです。たいしたことを言わなくても表情のギャップだけでドカンドカンウケるようになります。

おさらい