絵や写真などの資料もなく話を伝ようとする心境が分からない - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

絵や写真などの資料もなく話を伝ようとする心境が分からない

絵や写真などの資料もなく話を伝ようとする心境が分からない

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。絵や写真などの資料もなく話を伝ようとする心境が分かりません。 どんだけ自分のことを話し上手だと思っているんですか。驕りもはなはだしい。早く自分が何者でもないことに気付いてください。

おいおい。これはいったいどういうことだ。いきなり何を言っているのでしょうか。 何の絵も見せないで説明されても全然わかんないよ。なにやら悪口を言われたことだけは分かったけど。 こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

百聞は一見にしかず

昔から語り継がれていることわざです。まぁ正しいです。見たら一発です。『キョンキョンに似てる』と言われるよりも写真を見せたら一発です。

こんな便利なものがあるのになぜ活用しない。説明の途中でスマホを出して画像検索すればいいだけです。この発想が無い人、マジどうかしてる。

まさか言葉だけで説明をしようとするなんて。小説をたくさん読んでいて表現力に自信でもあるのでしょうか。 『その日は星に手が届きそうな夜だった。』とでも言うのでしょうか。気持ち悪い。いいから写真を見せろ。

運転中に写真を見せないで

絵を見たら一発ということですが、運転中に見せようとしないで。事故るから。ただでさえ運転下手なのに。 看板を指差すのもやめて欲しい。条件反射で見ちゃうから。そのうち死ぬぞ。

絵を描く

さて。絵を見たら一発。というところまで理解できました。そしたらもう一段階進みまして『絵を描く』というのはどうでしょう。 『デパートの4階のエスカレーターの前の店のボコッとしてるやつの右の・・・』というより見取り図をササッと描けば一発です。

『字を書く』でもいいです。今しゃべっていることをどんどん書いていくだけでだいぶ話が伝わりやすくなります。学校の授業みたいにやればいいです。 自分で言っていることを確認して整理しながらしゃべることができます。

メモを持ち歩く

私なんか職場で誰かに用事を伝えに行くときなんか必ず紙とペンを持っていきます。説明用です。覚えるためのメモ用ではありません。 隣に座ったら紙にどんどん書きながらしゃべります。

『人としゃべるときはメモを持ち歩いたほうがいいよ。』

と言いながら『人としゃべるときはメモを持ち歩いたほうがいい』と書きます。

『口で言うより絵を見せたほうが早いから、メモ帳にすぐ絵が描けるように。』

と言いながら『・絵を描く⇒絵を見たほうが早い』と書きます。

『別に絵を描くだけじゃなくて、しゃべっている文章をどんどん書いていくと、整理しながらしゃべれるし、聞き間違いも減るし、確認にもなるし、記憶にも残りやすい。』

と言いながら『・字を書く⇒整理。聞き間違い減らす。確認。覚える。』と書きます。

『めんどくさいけどね。』

と言いながら『・デメリット⇒めんどくさい。』と書きます。

こんなふうに、最終的に出来た紙を渡すだけで今しゃべったことが全部分かるぐらい書きます。毎回じゃないけどね。 そこそこ説明が大変な指示を出すときなんかは必ずやります。一言で済む話なら一言です。

めんどくさい

さて。誰かに用事を伝えに行くときに紙とペンを持っていきなさい。というところまで理解できました。じゃあさっそく明日からメモ帳を持ち歩きますよ俺は。 と思ったけどやっぱそんなめんどくさいことやりたくないわ俺は。だって口で言えば分かるし。難しいこと言ってないし俺は。

と、思った方もおられることでしょう。まぁそれで良いんじゃないですかね。それが普通なんで。 だって私もしゃべっていることをいちいち全部書いている人なんて自分以外に見たことがありません。そんなことする必要ないんじゃないかな。しなくてもちゃんと世界は回っている。

でもしゃべっていることを全部書いていったほうが伝わりやすいのは間違いないです。 だって学校の先生が黒板を使わずにしゃべるだけでまともな授業ができると思えません。黒板を使ったほうが絶対分かりやすい。それと一緒です。

むずい

でもこの『しゃべっていることを全部書く』と言う技をいざやろうと思っても結構難しいです。私も長年やって習得した技です。 実際、後輩に『お前もコレやれっ』ってやらせようとしたことはありますが全然ダメです。最初の見出しみたいなことだけ書いたらすぐ手が止まってしゃべるだけになります。

だからもう人に勧めるのはやめました。おそらく誰にでもは出来ません。『あなたもやってみて』とは決して言えない。 でも出来たら絶対話し上手になる。せめてしゃべりながらスマホで検索ぐらいはやってみて。

おさらい

  • その日は星に手が届きそうな夜だった。
  • 看板を指差すと条件反射で見ちゃう。
  • 一言で済む話なら一言。
  • 黒板を使わずにしゃべるだけでまともな授業ができると思えない。