クズは見捨てる

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。クズは見捨てるべきです。何回言っても分からないヤツを殴ってでも何とかしてあげたい、とあなたが優しいのは分かりますが、ホントのクズはなんともならないです。クズと関わった分だけ損します。

おいおい、これはいったいどういうことだ。突然何を言っているのでしょうか。だって『会話が上手くなる方法』で、『クズは見捨てろ』だってさ。そもそもお前の教え方が悪いだけだろ。殴っちゃいかんもん。最低のやり方だ。自分が無能なのに人をクズ呼ばわりするな。

こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

『教え方が悪い』というのは一理あります。これを否定すると『話し上手になれない』にたどり着いてしまいます。なぜなら『話し上手』は『教え方が上手』だから。

努力すれば話し上手になれますし、教え方も上手になれます。なので教え方が悪い人は存在します。

ただ限界があるんですよ。これを分かって欲しい。教えるほうにも教わるほうにも能力の限界があります。コーチがよければ金メダルが取れるわけではない。金メダルは両方一流の必要があります。それどころか運動神経がない人に並みの運動能力をつけることさえ無理です。

なのでホントのクズはなんともなりません。『自分の教え方も悪い』ことも認めつつ、クズを見捨てればいいです。『ごめんチョ』と心で懺悔しながら見捨てればいいです。これ以上時間を割いても無駄です。損するだけです。

『クズを見捨てろ』と言いました、クズをほったらかしにすると『許された』と勘違いして調子に乗り出します。ここ注意するポイントです。ほったらかしにしてはいけません。縁を切ってください。クビにしてください。近くにいるとどんどん調子に乗って足を引っ張り続けます。

さて。『クズはクビにしろ』と言われましてもそう簡単にクビにできるわけがない。ただの係長の私にそんな権限はありません。クビにする権利はないのに教育する義務だけある。このクズが育たないと『教え方が悪い』と怒られます。

これが中間管理職の辛いところ。むしろ俺が会社を辞めたい。でも家のローンが残っています。３０年ローンです。定年後も５年ぐらいローンが残っているので、引き続きもうちょっと雇ってもらうかパートを探さないといけません。

そんなときどうすればいいのか・・・気になるその答えは、ズバリ『知りません』。これです。まぁつらいけどなんとかなります。異動とかあるんで。そのクズとずっと一緒じゃないんで適度に怒りつつしばらく耐えましょう。人生とはつらいもんです。

まぁ、あんまり怒りすぎないでね。やりすぎるとクズに仕返しされるから。みんなの成果物を滅茶苦茶にして逃げたりしますよ。『引き分け狙いでいいから少しでも仕返ししよう』とするのもクズの特徴です。人の足を引っ張ることに関してはクズには勝てません。やつらはプロです。

まてよ・・・その特技が何かに活かせるかもしれない。どうやらやっと活路が見えました。特技さえあれば使えない人間なんていません。教育方針を洗いなおしてみましょう。例えば・・・と具体的な方法は知りません。あなたに任せた。私はギブアップ。だってそんな特技使えないし。

さて。クズは見捨てる、でも見捨てる権限がない。困ったもんだ。というところまで理解できました。ですが私はここで終わる人間ではない。どうにかしましょう。その悩み。そして気になるその答えは、ズバリ『クズと関わった分だけ成長できる』。これです。

クズを話し上手になるための練習台にすればいいのです。クズは何回言っても変わらないので、その度にいろんな教え方を試してみるのです。褒めて伸ばすとか。お願いしてみるとか。逆に冷たくするとか。鉄拳制裁するとか。

『もっと丁寧に説明すれば分かってくれるのか？』理解されなかった度に同じことの説明がどんどん丁寧になっていきます。そうやって自分が成長していくわけです。それであっと言う間に話し上手です。やっぱ練習しないと上手くならないからね。練習はある程度ハードじゃないと意味がありません。

そして見事話し上手になったころにはクズにも分かる説明が出来るようになる。と思ったら大間違いです。絶対無理だと言っておきます。性根がクズなので。クズは絶対変わりません。練習相手以上の期待はしないで。成長した自分を過信しないで。

そして別にクズじゃなくても練習できます。ハードなほうが効果はありますが、その間クズは人の足を引っ張り続けますので、トータルで損をする恐れがあります。まともな部下にいろんな方法を試すこととたいして変わりません。機会があればクズは積極的に見捨てるべきです。

おさらい