怖い怒り方をすると一発で嫌われる - コミュニケーション博士の話し上手になる方法

怖い怒り方をすると一発で嫌われる

突然ですが言い切っちゃいます。これは真理です。怒ると一発で嫌われます。 たとえ自分が悪くても関係ありません。悔しい気持ちが勝ちます。『そんな言い方しなくても・・・』と、『そんな言い方をしたほうも悪い。』と、そいつの中でお互い悪いことになります。

おいおい、これはいったいどういうことだ。突然何を言っているのでしょうか。だって『会話が上手くなる方法』で、『怒ると一発で嫌われる』だってさ。 関係ない話ばっかりするな。さすが腹立つわ。久々にキレちまったぜ。こちとら会話が上手くなりさえすればよかったのに。ついていけません。お門違いです。

怒られるの絶対イヤ

怒るってほぼ暴力です。まぁ暴言です。攻撃です。されて平気な人なんていません。１００％嫌な気持ちになります。滅茶苦茶悔しいです。一生忘れません。俺を怒ったやつは嫌いです。

『殴るのはやりすぎだろ！』と『怒るのはやりすぎだろ！』は同じです。傷害と恐喝です。恐喝のほうが耐えられる人が多いだけです。 グーで殴られるよりパーで殴られるほうが耐えられる人が多いのと同じです。

実際、怒られて『怖かった』のなら警察に通報すれば犯罪になる可能性があります。 被害者の熱意と警察官のやる気次第です。例え自分が悪くても『とにかく怖かった』と一生懸命訴えれば、法律厳守の真面目な警察官なら『どんなに怒る理由があったとしても脅威があったので恐喝が成立します』と言ってくれます。

まぁふざけてるので相手にされない場合もあります。そんな虫のいい話がまかりとおって良いわけがない。

怒るも叱るも一緒

『怒ると叱るは違う』とかよく言われますが一緒です。怒りたいヤツの都合の良い言い訳です。 『怒るはムカついた怒りを発散させる行動』で、『叱るは相手のよくない行動を訂正させる行動』みたいによく説明されますが、嫌われるのは一緒です。

叱られたほうが自分のためなので多少耐えられる割合は高いです。でも嫌いになります。『コイツ嫌いメーター』は確実に上がります。 あとはそのメーターの許容量が人それぞれってだけです。クズは叱られたら一発で嫌いになったりします。

怒っているところを見られると嫌われる

自分が怒られなくても他人が怒っているところを見ると、その怒っている人を嫌いになります。それもまた程度によるんですけど。『コイツ嫌いメーター』は確実に上がります。 だって自分もいつか怒られるかもしれないから。『コレやったら怒るかもしれない・・・』と考えなきゃいけなくなった。もうめんどくさいことこの上ない。

怒らない人ってたくさんいるからね。その怒る可能性がある人とわざわざ仲良くなる必要はありません。絶対怒らない人と仲良くなったほうが楽しいです。 もし他に人がいないなら最終手段で話し相手になってあげてもいいけど。

堂々と怒らない

怒らないといけないときもありますよ。後輩に教育するのは先輩の義務ですよ。でもあんまり人前でやらないほうが良いです。周りの人たちの嫌いメーターがゴソッと上がります。 『アイツに何もしてないのに避けられてる気がする・・・』と思った人は怒ったところを見られています。

人を怒るときはお目当ての人物を先に外にエスコートしてから、二人っきりの空間で怒りを演出しましょう。

周りにも緊張感を持たせたい

説教を見世物にして同時に周りに緊張感を持たせたい。一石二鳥で賢い技だ。そう思っている方もおられることでしょう。おそらく期待した効果があります。やり手で合理的なあなたにピッタリです。 でも副作用で嫌われます。嫌われてもいいならやってもいいんじゃないでしょうか。

どうせ会社は仕事しかしないし。友達なら会社の外にたくさんいるし。家には可愛い嫁と子供がいるし。仲間と楽しく仕事するなんて都市伝説だ。 そう思っているならそれでいいと思います。実際そういう人が出世します。そして退職時に誰も送別会をしてくれません。

嫌なことはずっと覚えている

嫌なことがあったらなかなか忘れません。いじめられっこが大人になって突然当時を思い出して泣き出したりします。 芸人さんも大スベリした舞台を突然思い出して高速道路で『あー！』と叫んだりするってテレビで言ってました。

『怒った結果、相手の悪いところを訂正できてよかったよかった一件落着。』と思っているのは怒ったほうだけです。 怒られたほうは『むちゃくちゃ悔しいけど言うとおりにせざるを得ない』となんとか我慢して現状に落ち着きましたが、絶対忘れません。一生トラウマです。

『あのとき怒ってくれてありがとうございます。』は絶対ないです。怒った以上嫌われます。『そのあとの関係も別に悪くなってない』のは表面だけです。 確実に『あなたとあんまり一緒にいたくないメーター』が上がっています。簡単には下がりません。

その辺りを覚悟して怒りましょう。ときには怒ることも必要ですし。まぁ一件落着はないです。次に怒ったら会社を辞めちゃうかも。たとえ相手が１００％悪くて怒ったとしても無駄です。